関節の可動領域測定

関節可動域の機能障害の認定に関する基本的な考え方

関節可動域の測定は日本整形外科学会及び日本リハビリテーション医学会により決定された「関節可動域表示ならびに測定方法」に従って行われ、後遺障害の認定は原則として他動値によります。他動値とは医師が手を添えて曲げた角度をいいます(自分で曲げた角度は自働値といいます。)。

また、一部を除いて、関節可動域の機能障害の認定は、障害が残った側(患側)の可動域と障害の残っていない側(健側)の可動域を比較して判断されます。

各部位の運動方向

頸部 後遺障害
頸部 屈曲(前屈)、伸展(後屈)、回旋、側屈
胸腰部 屈曲(前屈)、伸展(後屈)、回旋、側屈
肩(肩甲帯の動きを含む) 屈曲(前方拳上)、伸展(後方拳上)、外転(側方拳上)、内転、外旋、内旋
ひじ 屈曲、伸展
前腕 回内、回外
屈曲(掌屈)、伸展(背屈)、橈屈、尺屈
母指(手) 橈側外転、掌側外転、屈曲(MP)、伸展(MP)、屈曲(IP)、伸展(IP)、対立
指(手) 屈曲(MCP)、伸展(MCP)、屈曲(PIP)、伸展(P IP)、屈曲(DIP)、伸展(DIP)、外転、内転
屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋
ひざ 屈曲、伸展
屈曲(底屈)、伸展(背屈)
母指(足) 屈曲(MTP)、伸展(MTP)、屈曲(IP)、伸展(IP)
足指 屈曲(MTP)、伸展(MTP)、屈曲(PIP)、伸展(PIP)、屈曲(DIP)、伸展(DIP)
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